筆者の独断と偏見で選んだ「使えるDOSコマンド」を紹介します。
DOSコマンドを使えばWindowsで行うよりも簡単に行える操作もあるので、組み合わせてイイとこ取りしてみてください。
(あくまでも、Windowsでの操作との併用が前提です)
カレントディレクトリ操作
cd [移動先フォルダ]
カレントディレクトリを指定したフォルダに変更します。
例1)cd .. 親フォルダに移動する
例2)cd Desktop Desktopフォルダに移動する
例3)cd c:¥ Cドライブ直下に移動する
ディレクトリ操作
mkdir [新しいフォルダ名]
新しいフォルダを作ります。
mkはmakeの略で、make directoryと読むと覚えやすいです。
例)mkdir newDir カレントディレクトリにnewDirを作る
rename [今のフォルダ名] [新しいフォルダ名]
フォルダ名を変更します。
例)rename oldDir newDir カレントディレクトリのoldDirをnewDirに改名します
move [今のフォルダ名(パス)] [移動先のフォルダパス]
フォルダを移動します。
例1)move dir1 dir2 dir1をdir2の中に移動します
例2)move dir1 .. dir1を親フォルダの中に移動します
例3)move dir1 c:¥ dir1をCドライブ直下に移動します
rmdir /s /q [消したいフォルダ名]
指定したフォルダを削除します(中にあるファイルごと消えます)。
rmはremoveの略で、remove directoryと読むと覚えやすいです。
※「/q」を付ける事で削除確認を無くしています。実行すると即削除なので注意。
例)rmdir /s /q newDir newDirを削除する
dir
カレントディレクトリ内のファイル、フォルダ一覧を表示します。
dir /b
カレントディレクトリ内のファイル、フォルダ名だけの一覧を表示します。
dir /b > [結果出力先ファイル名]
カレントディレクトリ内のファイル、フォルダ名だけの一覧を、画面に表示する代わりにテキストファイルを新規作成して記載します。
このコマンド一つでファイルの一覧が作れます。
※既に同名のファイルがあると上書きされるので注意
例1)dir /b > filelist.txt filelist.txtを作成して記載
例2)dir /b > ..¥filelist.txt filelist.txtを作成して記載
例3)dir /b > Desktop¥filelist.txt Desktopフォルダにfilelist.txtを作成して記載
例4)dir /b > c:¥filelist.txt Cドライブ直下にfilelist.txtを作成して記載
tree
カレントディレクトリ以下のフォルダ構造を表示します。
tree > [結果出力先ファイル名]
カレントディレクトリ以下のフォルダ構造を、画面に表示する代わりにテキストファイルを新規作成して記載します。
このコマンド一つでフォルダ構造の一覧が作れます。
※既に同名のファイルがあると上書きされるので注意
例1)tree > treelist.txt treelist.txtを作成して記載
例2)tree > ..¥treelist.txt 親フォルダにtreelist.txtを作成して記載
例3)tree > Desktop¥treelist.txt Desktopフォルダにtreelist.txtを作成して記載
例4)tree > c:¥treelist.txt Cドライブ直下にtreelist.txtを作成して記載
tree /f
カレントディレクトリ以下のフォルダ構造と含まれるファイル名を表示します。
tree /f > [結果出力先ファイル名]
カレントディレクトリ以下のフォルダ構造と含まれるファイル名を、画面に表示する代わりにテキストファイルを新規作成して記載します。
このコマンド一つでフォルダ構造+ファイルの一覧が作れます!
※既に同名のファイルがあると上書きされるので注意
例1)tree /f > treelist.txt treelist.txtを作成して記載
例2)tree /f > ..¥treelist.txt 親フォルダにtreelist.txtを作成して記載
例3)tree /f > Desktop¥treelist.txt Desktopフォルダにtreelist.txtを作成して記載
例4)tree /f > c:¥treelist.txt Cドライブ直下にtreelist.txtを作成して記載
ファイル操作
rename [今のファイル名] [新しいファイル名]
フォルダ名を変更します。
例)rename oldFile.txt newFile.txt oldFile.txtをnewFile.txtに改名します
move [今のファイル名] [移動先のフォルダパス]
カレントディレクトリにあるファイルを移動します。
例1)move file.txt Desktop file.txtをDesktopフォルダに移動します
例2)move file.txt .. file.txtを親フォルダの中に移動します
例3)move file.txt c:¥ file.txtをCドライブ直下に移動します
del [削除するファイル名]
カレントディレクトリにあるファイルを削除します。
※削除確認が入らず、実行すると即削除されるので注意。
例)del file.txt
ネットワーク確認
ipconfig
現在のIPアドレスを調べるのに使います。
色々情報が表示されますが、IP Address、IPv4 アドレス、IP アドレスなどと書かれている項目(環境によって差異がある)がそれ。
172.25.0.1 など4つの数字が「.」繋ぎになっています。
なお、ネットワークによって、インターネットに公開されているIP(グローバルIP)と特定ネットワーク内だけで割り振られるIP(ローカルIP)のどちらになっているかが異なります。
会社等のネットワークでは通常はローカルIPになります。
ping [送信先IPアドレス、又は、ドメイン]
指定したアドレスにパケットを送って応答を測定します。
エンジニアの人が「ピンが通る(通らない)」と言っているのがコレで、ざっくり言うとネットワークが繋がっているかどうかの確認に使います。
以下の例では、インターネットに繋がっているかが確認出来ます。
例)ping google.co.jp
その他
exit
コマンドプロンプトを終了します。
補足事項
当記事で紹介するコマンドは、不慣れな人がコマンドを覚えやすくするため、全てカレントディレクトリを基準にした操作例としています。
フォルダやファイルの指定方法や、コマンドのオプションを覚えるとより複雑な事が出来るので、慣れてきたら試してみてください。
また、複数のコマンドをまとめて実行することでより便利に使えます。
以下でその方法を紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。
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